タイプ414は、よりしなやかな製品です。
タイプ414はタイプ410と同じく抄紙後に高温・高圧でカレンダー加工を施してありますが、タイプ410に比べて、なじみが改善されています。従って電気的・機械的特性はタイプ410と互換性が有る一方、タイプ410では出来ないしぼり加工した部品を、熱成型によって作り易くなっています。図Ⅴ-1は加工品を打ち抜く場合の例ですが、タイプ414は初期引張強さが裂け目横方向に特に強いので、その特性を活かすように加工方向を設定する事が必要です。(タイプ414の原反には機械方向を識別する為の色ラインが付けられています)。
タイプ414標準規格
(公称重量、坪量は何れも最近製造した標準的な製品の平均値です。)
ゲージ (mil) |
公称厚さ (mm) |
巾 (mm) |
長さ (m) |
公称重量 (kg) |
坪量 (g/m2) |
---|---|---|---|---|---|
7 | 0.18 | 914 | 320 | 51 | 176 |
10 | 0.25 | 914 | 238 | 54 | 252 |
12 | 0.30 | 914 | 183 | 51 | 309 |
15 | 0.38 | 914 | 155 | 55 | 398 |
タイプ414の標準的機械特性を表Ⅴ-1に示します。機械特性の温度依存性はタイプ410とほぼ同等で、相対湿度(水分含有量)依存性は表Ⅴ-2に示すとおりです。水分含有量が高くなると、伸び率同様引裂強さも向上します。