タイプ411は、柔軟性、表面吸収性に富む製品です。
タイプ411はノーメックス®の短繊維(フロック)とアラミドパルプ(ファイブリッド)とを抄紙機にかけて作られます。カレンダー(高温・高圧での圧縮)加工されていないので、柔軟性に富み、表面吸収性に優れている事が大きな特徴です。
1) UL規格にて220℃での連続使用に認定された、優れた耐熱性が有ります。
2) 各種薬品、溶剤に対する耐性を持っており、絶縁油、溶媒にも適合します。
3) 熟成型によって色々な形状に加工が可能です。
4) 熱伝導率が低い為、断熱用途にも応用が可能です。
タイプ411標準規格
(公称重量、坪量は何れも最近製造した標準的な製品の平均値です。)
ゲージ (mil) |
公称厚さ (mm) |
巾 (mm) |
長さ (m) |
公称重量 (kg) |
坪量 (g/m2) |
---|---|---|---|---|---|
5 | 0.13 | 965 | 530 | 21 | 42 |
7 | 0.18 | 965 | 350 | 21 | 64 |
10 | 0.25 | 965 | 265 | 20 | 82 |
15 | 0.38 | 965 | 165 | 21 | 134 |
23 | 0.58 | 965 | 90 | 17 | 205 |
電気絶縁用途に使用する場合には、UL規格で220℃の連続使用が認められております。
電動機の相間絶縁。変圧器端末のバック・アウト、層間及びハリヤーの絶縁等。
アスベストやガラス等、耐熱性の有る無機絶縁材料の代替。
高密度の加圧積層品。
ノーメックス®紙の機械特性は機械方向(タテ:MD)と横方向(ヨコ:ⅩD)によって異なっています。これは抄紙工程において短繊維(フロック)が機械方向に沿って並ぶ為です。従ってノーメックス®紙を加工する際には方向性に注意が必要です。
ダウンロードいただける資料の表Ⅳ-1にタイプ411の標準的機械特性を示します。
機械特性の温度依存性については、図Ⅲ-1(4頁「タイプ410の機械的特性」を御参照下さい。)に見られるタイプ410の挙動とほぼ同等です。但し、タイプ411の場合は適切な条件で加熱処理することによって、引張強さを増加させる事が可能です。